相続土地国庫帰属にかかる費用と納付期限
審査手数料と負担金の二つの費用
相続土地国庫帰属制度を利用するには、二種類の金銭的負担が必要です。
≪審査手数料≫:土地一筆あたり14,000円です。
この手数料は、申請書提出時に収入印紙で納付しますが、申請が却下・不承認となった場合でも返還されません。
≪負担金≫:承認された場合に、国がその土地を10年間管理するのに必要な費用相当額を納付します。
原則として、一筆あたり20万円が基準となります。
ただし、宅地や農用地、森林の場合は、その種目や面積に応じて算定されます。
負担金を納付して初めて国庫に帰属する
法務大臣の承認通知とともに、負担金の納付を求める通知が届きます。
申請者は、通知が到達した日の翌日から30日以内に負担金を日本銀行や銀行、信用金庫等へ納付しなければなりません。
負担金が納付された時点で、その土地の所有権は国に移転します。

